
先生。
第3章 ◯ 黄色い朝食
「ふっ…ああん……た、拓っ」
「んー?」
グリグリと形を確かめるかのように人差し指と親指にはさまれ、かと思えばその弾力を楽しむかのように、人差し指につぶされる。
「きゃんっ…ああ……」
体の芯から冷える、拓の体温の低さ。
それに反するわたしの体温の上昇。
そんな逆接的状況で、一方的に与えられ続ける快楽。
「そこっ…だめ……あっ」
とめどなく流れる涙は
きっと生理的なもので
「やあっ…んん…」
わたしは紛れもない、動物なんだと体と脳の両方に強いシグナルを送る。
タマラナイ 欲情。
「だめえ……」
押し寄せてやまない、甘いしびれに、理性という自分をまもるシェルターが
全部こわされてしまいそうだ…。
「……あおいは嘘つきだなー…」
