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先生。

第3章 ◯ 黄色い朝食


「ほら、指なめて。」


「んう…」





するっと、押し込まれる二本の指。
ゴツゴツした骨ばった指に、みるみる唾液と涙が絡まっていく。






「いいこだ…」





まるでひとり言のように、ぽそりと呟いた声に、一筋の愛情を感じる。







「んん…」







お腹を空かせた仔猫のように、拓の指をむさぼるわたし。
もっと…もっと……






「あおい…ほんとにエロいな……」






うっとりと、しかし、粘りつくような視線の奥に潜んだ危ない光が、鈍く

光る

音が、した、





ような気がした。

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