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占いの館【YES∞NO】

第3章 家庭のルール





『あなた!私…
こんなに辱めを受ける覚えはないわ!』



妙子の発言に


アダムとイブは…笑い出した


『覚えがないんですって!』
「覚えがないんだって!」


二人の笑声は異様な空間に響きわたる…



俺は…
握りしめていた封筒を…





妙子に叩きつけた!



封筒は妙子の顔に当たり、中身が飛び出し
足元に散らばった…





「身に…覚えはあるだろう」




『…!』



足元に散らばる無数の写真…




自分が男とホテルに入る所

自分が男と車の中でキスをしている所…


身に覚えのある写真ばかり…




『あなた…調べさせたの?』



妙子の表情は硬く…見る見るうちに青ざめて行く




「…証拠バッチリじゃん…妙子」


アダムは全裸の妙子の周りをウロウロしながら
睨みつけつように

妙子を見下す…


その表情は、茶化していた時とは全く違う…

悪魔のような目…



『…妙子さん…
庄司がお金目当てに結婚したと…
思ってるんじゃない?』



『ん!』



妙子の体がガクガクと揺れる




『…違うの?だって…
私と付き合った男は…みんな金が目当てだった…

“愛してる”とか言いながら…
頭の中では札束を数えるのよ…
だから…お金って言わない男を探していたのよ!』











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