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エロ動物と飼育員

第2章 ▤Episode.1▤

「「「キャーーッ!」」」


「あはは~♪」

今日も囲まれる僕たち、6人。

もう慣れた。1年の頃からだもん。


「……あっ」


すると目の前に、あの”女の子”が見えた。


――タタタッ


走って近付き、

「…ん?」

「ヒロちゃんっ!」

僕が話しかける前に、気づいたみたい。

「ち、茅ヶ崎くん…」

ヒロちゃんこと、成瀬茉優ちゃん!やっぱ清純派だね!
(いきなりなんだ↑清純派だね!、て)

「直緒でいーよー」

「は、はぁ…直緒、くん?」

「うん!」

ヒロちゃんも、今帰りみたいだね。

「今帰りでしょ?もう大丈夫なの?」

「痛みはまだあるけど、歩く分には大丈夫だよ」

「そっかぁ!」

やっぱりいーなー、かわいーなー♪


「直緒。何してんだよ」


む…。

この素敵な時間に…!誰だっ!


思いっきり振り返ると…


「……っ、柊ちゃん!」

「あ、あぁ…何してるんだ。帰るぞ」

「え、うん。帰るけど」

「? なんだ………ん?これは、体育の……」

柊ちゃんがヒロちゃんに気づいた。

「うん!ヒロちゃんだよ!」

「ひろちゃん?」

「”成瀬茉優”ちゃん」


「その節はどうも…」


ペコッ、と頭を下げる。

「いや、そんな」

二人が絡むとめんどくさいな…


「…よし!帰ろう、柊ちゃん!ヒロちゃん、またあしたね!」


「え、あ…また、あした…」


ここは撤退だ!


足早にその場を去った…

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