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シアワセ∞経路

第2章 面影




そこは誰もいなくて、電気もついていない薄暗く静かな場所だった。





「ひっ……!」





掴まれていた腕をバッと放され、私を壁側に追い込んでくる。






「おまえ、別の中学行ったはずなのに何でここにいるんだよ」




あれ……。



私のこと忘れてたんじゃなかった?




それにしても二人っきりで、なんだか緊張する。





「こっ……、こっちに転校してきたから。やっぱり私のこと覚えててくれたんだね」





「覚えていたとしても、おまえなんかと仲良くするつもりはない」



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