テキストサイズ

シアワセ∞経路

第2章 面影




さっき私のことを知らないって言っていたのは、周りに人がいたから……?





でも、覚えていてくれたんだ……。



ちょっと嬉しいかな。





「それでもいいよ……。ただ、どうしてるかなって気になって見に行っただけだから。あ……、見に行っただけです」




私より一個年上で先輩なんだから敬語を使わないといけないと気づいて急いで直す。





「ふーん。もう二度と俺に関わるんじゃねえぞ」





「はい……」




前みたいに仲良くできたらいいなと少しは期待していたけど、無理なら仕方がない。





「それと、そのネックレス返せ」





「なっ……、どうしてですか?」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ