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シアワセ∞経路

第8章 危険な勉強会



「オレと風子、仲良しだろ」


えええ!?颯太、なんてことを言ってくれるの!?



「……それは、邪魔して悪かったよ」



コンビニのビニール袋をテーブルの上に置く音が聞こえるほど静かになった。


ソラはいつもどおり冷静な顔をしてるみたいだけど、どんなことを思ってるんだろう。


勘違いされていそうで、とても怖かった。


「塑羅緒、風子の生徒手帳見たことあるか?おまえの名札挟まってるぞ」


「ちょっ……!颯太!バラさないでよ!」



また颯太は余計なことを言うんだから。



ソラが中学を卒業した時に、ボタンと一緒にもらった名札。


私が欲しいとお願いして貰ったもの。


本人から貰ったんだから、私が持っていることについてばらされても何も恥じることはないんだろうけれど。


いつも持ち歩いていたということを知られたのは恥ずかしかった。



でも、懐かしいとか思ってくれるかな……。


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