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シアワセ∞経路

第9章 幸せになるための決意

「今すぐにでも、おまえと話したくて会いに来た」

耳元でそっと囁かれた。
息が軽く耳に触れてビクンと体が反応する。


人気者の颯太が、他の誰でもなく私を選んだという珍しい状況に着いていけなくて、その場で硬直してしまった。


でもそれをわざわざこっそりと言わなくてもいいんじゃ……。




「おーい、風子」

少し離れた後ろから、私の名前を呼ぶソラの声が聞こえて我に戻されたようにハッとする。

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