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シアワセ∞経路

第9章 幸せになるための決意

「いや、なんでもねぇ。
本当こればっかりはどうにもなんねぇな」


「まだ告白してないなら、諦めないで頑張りなよ。

恋人がいたことないから、頼りになんないかもしれないけど、なーんでもできることなら颯太の力になるから」



ソラの力にはなれなかったから、もう失敗はしたくない。

颯太のためって言うよりも、自分のために掛けているような言葉だった。



「ありがとう。でも悪かったな。
これじゃ悩み相談っていうより、愚痴っぽいな」



「そんなことないよ。
本当にその人のこと好きなんだなぁーって」


手を横に振ったら、握っていた卒業証書が入っている筒の蓋が吹っ飛んだ。

さっきから、空気が読めない筒である。


舗装されて数年経っている道路の上に、コロンっと弱い音を立てて颯太の方に転がった。

それに気づいた颯太が、蓋を拾ってくれようとした時だった。

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