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シアワセ∞経路

第10章 未来へ続く思い出

「やっぱり颯太のこと……好き?」




えっ…?何でそんなこと聞くの。



心に鋭利な氷が突き刺さったような痛い感じがした。



好きな人に、他の誰かを好きなのかと聞かれることがこんなにも苦しいなんて…。




嫌だ……。絶対に勘違いされたくない。





「ちっ、違うって!!ソラと同じく颯太は私にとってもいいお兄さんって意味での好きで…。

まずあんなイケメンと平凡な私が付き合えるわけないよ!
っというか前に私と颯太は釣り合わないって言ったの誰だっけ!?」




「ごめん、でもそれはそういう意味で言ったんじゃないよ。
…恋愛観がって意味だったんだけど、つい言い過ぎただけだから忘れて」



私と颯太の恋愛観…?


ただ真っ直ぐに恋することが精一杯でそんなものをよく考えていなかった。


それに付き合いたいのは颯太じゃないから関係ない。

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