シアワセ∞経路
第11章 二人の恋
その一言で一瞬にして身体全身が凍り付いたように固まる。
次……?
中学の頃にクラスで全く居場所がなくなったことがフラッシュバックする。
呼吸が重くなるほどに。
最初から意図的に私から居場所を奪うつもりで嫌がらせをしてきたってこと?
今すぐにでも問い詰めたいことを佳菜美ちゃんに聞けずに呆然と立ち尽くしていた。
勇気がないせいで一歩も踏み出せない。
楽しそうな笑い声、何気ない日常話、みんな普通に学校生活を送れているのに自分だけ苦い表情で浮いている。
佳菜美ちゃんや比奈ちゃんは既にクラスに馴染んでるのに、私はまた置いて行かれている。
このままでいいはずが……ないんだけどね。