テキストサイズ

シアワセ∞経路

第11章 二人の恋

放課後。ずっとスクールバッグの中に入れっぱなしだったスマホを見るとソラからのメッセージが入っていた。



会わなくなってから頻繁に送ってくれる。


このやり取りが唯一の心の救になっていた。



『お疲れ!学校生活楽しく過ごしてる?
また中学の時みたいなことがないといいんだけど。

風子が落ち着いたらでいいからそのうち会わない?』




もちろん私も会いたかった。


願掛けを始めて1か月も経ってないけど、2か月も会うのを我慢するのがこのルール。



『また今度会おうね』




今日みたいにソラに何度か会わない?って聞かれてるけど、具体的にいつ会えるかをはぐらかすような返事をしてばかりだった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ