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シアワセ∞経路

第11章 二人の恋


新入生の殆どが体験入部に向かってる中、部活に入る気がない私は玄関へ向かうと颯太が待っていた。



何の連絡もなかったので、今日会えるとは思ってもいなかった。



「制服似合ってるな。高校生活は楽しいか?」



颯太と同じ高校に入学してから、校内の中では初めて話すことになるからちょっと緊張する。



「うん…。結構楽しいよ」


頑張って笑顔を作った。




どうやら颯太は他の人じゃなくて、私を待っていて一緒に帰るつもりだったようで。


ソラには内緒で、颯太と一緒に帰る方を選んでちょっと罪悪感があった。
学校を出て、まだ明るい外を二人で歩く。



「最近、塑羅緒と会った?」



「ううん、卒業式以来会ってないよ。実は告白するために願掛けしてて…」




中学時代の友達、利麻ちゃんと千代ちゃんから教えてもらった願掛けのことを話した。



すると颯太も知っていて、それで恋が成就している人が知り合いにもいると教えてもらった。




「オレも願掛けした方がいいのかな~」




「颯太は好きな人とうまくいってる?」

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