『シアワセ∞経路』第17章「もし出逢っていなかったら」　305ページ

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シアワセ∞経路

第17章もし出逢っていなかったら

「普通の友達と遊ぶって意味で、そういうのはなしでってことだと……」

「オレの言った遊ぶってこう言うことだけど？」

「じゃあ、その遊び相手にはならない！……私は、また颯太と……ソラと三人で仲良く遊べたらなって……」

「ふーん。おまえ、３Pしたいのか」

「……っ！もう、違うって！」

私が怒っても相手にせず、颯太はひとつだけ置いてあったパイプ椅子の埃を払い、腕を組んで座った。

「まだ、塑羅緒のこと想ってるんだ」

「……そうだけど、なにか？」

「いや、簡単に他人の言うことに流されるあいつをねえ……」

「なっ……。どうして、そんなこと言うの……」

「オレの言ったことは何でも疑わないで信じるし」

「それは、颯太のことを信頼してるからでしょ！ソラは颯太のこと大事にしてて、兄みたいな人だって言ってたんだよ」

強く反論すると、颯太は深いため息をついた。

「……ネタばらししてやるけど、塑羅緒に風子からの告白を断れって言ったのは……オレなんだ」

「えっ……」