テキストサイズ

シアワセ∞経路

第3章 私の居場所





小さい頃の話を持ち出しても反応が悪そう。



学年が一個違えば、共通の話題も同級生ほどないし。



どんな内容で話しかけたらいいのか分からなくて、ずっと口を紡いでいた。





すると前を歩いていた大空先輩が立ち止まり、私の方に視線を向ける。






「……おまえ、一人が好きなの?」





「え……?」





どうしても聞かれたくない質問をぶつけられる。




「いつも一人でいるだろ」





「えっ……、何で知ってるんですか」





「おまえとすれ違った時にそう見えたから。……ちゃんと友達いるんだよな?」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ