シアワセ∞経路
第3章 私の居場所
すれ違った時に睨んでるなって思っていたけど、あれは私の様子を見ていただけだったようで。
嫌なところをよく見ているなあ……。
「いっ……、いますよ!いっぱいできたんですから!でも私は、一人が好きで一人でいるんです。
一人の方がずっと楽ですよ!休み時間に自由に行動できるし……それに……」
何を言っているんだろう。
矛盾している馬鹿な私。
本当は、友達と呼べる人が一人もいない。
一人だって好きじゃなくて、誰かと一緒にいたい。
でも大空先輩に言ったって何も解決しないし、これは私だけの問題。
私がしっかりしなくちゃいけない。
なにか原因が私にあるから、そうなってるのかもしれないし……。