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シアワセ∞経路

第4章 あなたのとなり


心の中でこっそり驚きながらも、私は大空先輩の後に続いて、開いた扉から屋上へと足を踏み出した。


そこには拘束された空間ではない、広々とした景色が広がっていた。


窓越しよりもずっと綺麗に見える空に惹きつけられて、自然と見上げていた。


少し冷たいけれど、優しく吹く風が髪をふんわりとなでる。


「屋上っていいですねー!」


「普段は行けないから、特別な場所って感じがするよな」


その特別な場所に連れて来てくれるなんてすごく得した気分。

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