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シアワセ∞経路

第4章 あなたのとなり



その後、隣といっても少し離れて座って二人でお弁当を食べた。


おかずの冷凍食品の味は変わらないのに、いつもよりずっと美味しく感じた。


私が食べ終わるころには大空先輩はもう食べ終わっていて、どこか遠くを見ていた。



「居場所って、こう言うところがいいですよね。開放感があって」


誰にも見つからず、誰の目も気にせずいられる。



「……おまえの欲しい居場所って言うのは、そう言う意味の場所じゃないだろ」




「えっ……。んー……?じゃあ、どう言う意味なんですか?」


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