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散りゆく花

第3章 真実



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『みさ、おいで。』
『パパー!』
タタタッ、ズルッ
『うわーん、痛いよう。うっ、ひっく、うぅ』
『みさ、痛いの痛いの飛んでいけー。ほら、治った?』
『痛いよう、うえーん。』
『あらあなた、みさが泣いてるじゃない。クスクス』
『やっぱり3歳だとまだわかんないかー。みさ、ママにだっこしてもらいなさい。』
『痛いよう。ひっく、うえーん』
『みさ、今日の夜ご飯は何がいい?』
『ひっく、あのねっ、みさね、うっ、オムライス食べたい!』
『そっかー。じゃあお家帰ろっか。』
『うん!』
小さなな影は泣き止んだ。
大きな2つの影と小さな影が手を繋いでいた。

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