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散りゆく花

第3章 真実



『みさちゃん、ばいばーい!』
『うん!またねー!』

たくさんの小さな子どもたちが手を振り合っていた。


『あっ、ひーくん。一緒お家帰ろうよ!』
『みさ、約束してほしいんだけど。』

え?とでも言いたげなきょとんとした顔を向ける。

『みさは俺が戻ってくるまでそこの公園でブランコしてて。そしたら一緒にお家帰ろうね。』
クシャッと頭を撫でられた。

『うん!ひーくん早く戻ってきてね!』

『わかったよ。』

女の子はランドセルを背負ったままブランコで遊び始めた。


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