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《番犬女》は俺のもの

第7章 誘拐




茜は自転車のペダルを全力でこいでいた。

そりゃあもう速いのなんのって…。


“ 篠田…っ、あんな漫画みたいな誘い文句にのっかりやがって …… ”


本当にひとりで行ってるんじゃないんだろうな!?


普通ならのこのこ出向く奴はいない

だが篠田なら──



「…ハァ…ハァ…くそ…」


行きかねないと思った。



「間に合え…!! 」



茜は青崎高校へと急ぐ。

零が呼び出されたのはたぶんそこだろうとふんだからだ。



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