《番犬女》は俺のもの
第8章 手段は選ばない
ようやく茜は、自分が異様な状況におかれていることに気が付く。
「…ッ…これはいったいっっ」
彼女が仰向けに寝ていたのは──跳び箱の上。
さらに手足は四方向に固定され、全く身動きがとれない状態にされていた。
ガチャ、ガチャ! ガチャンッ
驚いた茜が暴れるたびに、手首、足首を固定した手錠のようなものが音をたてた。
「へへっ、あんまり暴れんなよ…」
「ムダ、だからさ~」
暗闇から男たちが群がってくる…。
その顔に笑みを浮かべて、跳び箱の周りに集まってきた。
「お前…たち!! 青崎の…」
「そうだよ。この前は世話になったなぁ?」
「何のまねだ…!! これは…っ」
見覚えのある男を見て
茜の顔が青ざめる。
「何って…、あいつを呼び出すエサに決まってンだろ?それに……」
男が顔を近づける
「…お前、よく見りゃすげえ美人だし。俺たちなりのおもてなし…しないとな!?」
「──…!?」
「そうだよなぁ…丁寧にもてなしてやるよ」
「……ッ…やめっ…」
男は彼女のスカートを捲りあげて、下着ごしに秘部を擦り始めた──。