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《番犬女》は俺のもの

第11章 カリスマな御三人



それから五日が経過した朝。
天気はあいにくの雨模様だった。


…いや、すでに

若干の雨粒が降っているようだ。



すすき梅雨──秋霖のすぎたこの時期には、久しぶりの雨である。




人々がさす傘が窮屈そうに歩道を動く光景を、マンションの25階の窓から見下ろす男がいた。



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