テキストサイズ

二面性*マクガフィン

第2章 学園クーデター


不思議な笑みの浮かべた女は、再びドアノブに手をかける。

「…………もういいかしら?お話は」

何もなかったように言う。


………………


何か言いたいはずなのに。

何故か皆、言葉が出なかった。

だが1人だけ……。


「名前…教えてくれません?」

ニノが再び、質問…声を発した。


「…………………」


ガチャッ…

扉が開く音。女がドアノブを捻った。


















バタンッ…

扉が閉じる音が響き、消えると屋上が一気に沈黙に包まれる。

取り残されたように嵐さん達は立っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ