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二面性*マクガフィン

第3章 学年1位のエリート

「…………てー…いうかさ…」

今度は潤の言葉に雅紀が反応した。

「………………その二宮さんはどこだ?」


2人はキョロキョロと広いリビングを見渡してみる。

………が、


「………………いないね」

「ここ、アイツの家なのに…w」

潤は手に持っていたリモコンを側のテーブルに置いた。

「家の主さんがいないのはねー…w」


……………………


「ハッ…!も、もしや二宮さん!自分がゲームに負けるのが嫌で逃げたのか!!そうなのか!?」

「落ち着け」


潤はリモコンを操作しながら、冷たい視線の代わりに冷たい言葉を送った。

テレビから流れるゲームのBGMが変わる。


「どうせ、仕事してるんだろ?ニノ。パソコン使って情報の整理してるんだよ」

潤がボタンを押すとまたBGMが変わり、

1vs1の対戦前の画面が映し出された。


雅紀は体を起こし、リモコンを握る。

「そうなのか…」


そう呟いてる間にはもう、対戦前の画面はなくなり、

バトルが始まっていた。


「んじゃあ、ニノが来るまで!今から松潤から全勝利を奪います!!」

リモコンのボタンを押すスピードが速くなるのを隣で確認すると、

「相葉くんには絶対負けないし…w」

潤もそれに答えるように指を速く動かした。

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