二面性*マクガフィン
第3章 学年1位のエリート
《 山風学園 屋上 》
「…………ハァ…ハァ…」
「………ハァ…ハァ…ハァ」
体を密着させ、唇から唾液を垂らしながら…
2人は荒い息をはいていた。
「………ハァ……ハァ」
お互い見つめ合ったまま…。
お互いの頬に触れる…。
「……抵抗しないんだね」
いつの間にか自然とはいていた疑問。
彼女は何て答えるのだろう…
「………ハァ……ハァ」
潤んだ瞳が翔の目に映る。
その瞳は、
偽りなのか…本物なのか…
「さぁ…どうでしょうね………フッ…」
息を整えた彼女の言葉は…
誘ってるようにしか聞こえなかった。
「…………へー…」
翔の手が頬から…唇に移る。
絡め合った時の唾液の上からなぞるように…
スゥー…っと…
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