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凍夜

第3章 花



その瞳が、何故だかとっても懐かしく目に映り、遠き日の私達の面影と重なった。


愛すればこそ、お互いの傷を舐め、癒したがった。

お互いの傷の味を確かめ合うことが、究極の愛の貌だと信じて疑わなかったあの頃の私達は、まだ若干、10才と12才だった……。

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