その手で触れて確かめて
第5章 小さな恋の物語(O × O)
すんげぇキレイな顔してんなあ…。
よく見ると、1人はすらりとした、サラサラの髪の美少女、と…
もう一人は目鼻立ちがかなりはっきりした、線が細い少女。
…こっちはサラサラ髪の美少女より、顔立ちが幼いし、背も低い。
…この2人、姉妹か。
だとしたら、全然似てねえな?
…しっかし、あの、「姉ちゃん」の方、
見れば見るほどいい女だなあ…。
今はまだ、成長途中だから、胸もお尻もさほどじゃないけど、
年頃になったら、さぞかし…
なぁーんて、1人の世界に浸っていると、
雅紀が目の前で、
何やら俺に言葉をかけていた。
「えっ?何か言った?」
「お代わりいるか?って聞いてんだけど?」
「あっ…ああ、頼む。」
雅紀にコーヒーカップを預けると、
訝しげに首を捻りながらコーヒーカップを持ってドリンクコーナーに歩いていった。
そうして、雅紀がテーブルに戻ってくるまで、
俺は、頬杖をつきながら、
その姉妹とおぼしき美少女2人組をずっと眺めていた。
すると今度は彼女(?)たちのもとへ、
大きな目が印象的な、学生服姿の少年が加わった。
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