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その手で触れて確かめて

第5章 小さな恋の物語(O × O)



兄?「へぇ、ここ、って、和食もあるんだね?」


弟「うん。あ、俺、これにしょっかな?」


兄?「潤は?決まった?」


弟?(潤)「俺、これのAセットにする。」



と、席を立ち、歩き出す弟?(潤)。



兄?「潤、お前、どこ行くんだ?」


潤「ん?俺の頼んだやつ、ドリンク付きだから取りに行こうと思って?」


翔「じゃ、兄さんも付けちゃえば?」


兄「じゃ、そうしよっかな?潤、俺も一緒に行くよ。」


潤「あ、何が欲しいか言ってもらえたら、俺、持ってくるけど?」


兄「いや、どういったものがあるか分かんないから、俺も行くよ。」


翔「ファミレス、初めてだしね?」


兄「翔は?持ってきてやるよ?」


翔「じゃあ、コーラ!」


兄「了解。潤、行こ?」


と、嬉しそうに歩き出す兄に続く、弟・潤。



潤「ねぇ、兄さん?」



兄の服の裾を引っ張る潤。



兄「ん?どうした?」


潤「俺ら、何だか見られてる気がするんだけど…?」



無言で周囲を見回す兄。



兄「気のせいじゃない?」


潤「なら、いいけど…」


と、違和感を感じながらも兄の後をついて行く潤。


が、ちら、と振り向くと、



その中の一人と目が合った。



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