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その手で触れて確かめて

第5章 小さな恋の物語(O × O)



岡田side


3人の中で、1番の年下らしい濃ゆい系の美少女(←まだ女子だと思っている。)が立ち上がって、


やはり、1番お姉さんらしいサラサラ髪の美少女(←くどいようだが、未だに女子だと思っている。)と何やら話していたか、と思ったら、席を立ち、



にこにこ笑いながら、2人でこちらに向かって歩いてきた。



…こっ!?こっちに来る!!(←正確には、コイツらの背後にあるドリンクバーに向かってだが。)



「まっ、雅紀、こっちに来るぞ!!」



と、メニュー版に顔を隠すよう雅紀を急かした。



すると、レモンだかオレンジだか知らないが、



柑橘系の爽やかな香りを撒き散らしながら側を通り過ぎていった。



「「・・・・・」」(←後ろ姿に釘付け。)





ああ、この残り香、持って帰りたい…。(←絵に描いたような変態)



その時だった。



不意に、くるっ、と、濃ゆい系美少女が振り向き、



あろうことか、(多分だが。)俺と目が合った。



ヤッ…ヤバい!!



潤「………」(←不審者を見る目)


「………(汗)」



が、すぐに目を逸らされる。



気付かれた?


いや、もし、そうなら、何か言ってくるはず…。



でも…










「彼女」を見てんのは、俺だけじゃないしなあ…?

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