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その手で触れて確かめて

第8章 蜜月 〜side A〜 ① (S × O)



翔side


アルコールのせいかどうかは分からないけど、



智の、抵抗する力が抜けていくのを感じた。



が、ベルトを緩める音がした途端に再び智が抵抗する素振りを見せた。



暴れる智の動きを封じようと、



智の引き締まった小振りな双丘をするりと撫でるように手を滑らせ、下半身を押さえ込んだ。






酔った勢いで始まった悪ふざけ。



初めに仕掛けたのは、俺の方から。



アルコールも入って上機嫌だったあなたはすぐに乗っかってきて、





この遊びに夢中になった。


あなたは本当に遊びの延長のつもりでじゃれてたかも知れないけど、





まさか乗っかってくるとは思ってなくて。





気づいた時にはもう止めらんなくて、



無理矢理唇を抉じ開け舌を追いかけてた。



ここでようやく抗う素振りを見せ始めたけど、



上がりきった熱は急には下げられない。



上着を剥ぎ取り、ネクタイを毟りとり、


口中に舌を這わせながらシャツのボタンを外してゆく。



身の危険を感じとり抗おうとする智の手を封じて体の横に固定する。



狂気に満ちた目で見下ろす俺を見た智の綺麗な顔が恐怖に歪んだ。



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