その手で触れて確かめて
第9章 蜜月 〜side A〜 ② (M × S)
翔side
「やっぱり…」
頬の両側を手で挟まれ、
無理矢理正面に向かされる。
潤「気づいてたの?サスガだね?」
「いつ……?」
潤「あの日、病院から帰ったすぐあと、だったなあ…」
「あの日…」
潤「智に部屋に連れ込まれていきなり剥かれて…」
やっぱり信じられない。
智が潤を犯したなんて、
こいつ、何を言ってんだ、という感覚でしかなかった。
潤「多分、オトコとヤるのは初めてだったんだろうね?初めはスッげぇ痛くて…」
頭がガンガンする…
しかも、尋常じゃないぐらいの激痛だ。
潤「でも、自分もオトコだから分かんだろうね?どの辺をどうしたら気持ちいいか、ってことが。」
「んぁっ…。」
そう言いながら潤の手が、
パジャマの下で俺の敏感な部分を指で弾いた。
潤「言っとくけど、こんな優しくなかったよ?歯は立てるし、爪で引っ掻くし…」
「や…やめ…」
「挙げ句の果て、3日ぐらい腰の痛みが引かなくってさあ…」
潤の、ざらりとした舌の音と感触が耳をなぶった。
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