その手で触れて確かめて
第10章 お2階さん。( A × N )
そう、嫌いじゃない。
むしろ………好き…かも?
つきあいたい、とか、
そんな、厚かましいことは考えてないけど、
側にいたい、というのはほんとだから。
和「…俺も。いちいちそんなんで恋だの愛だの言ってたらキリないじゃん?」
「でも俺は嬉しかった。」
カズは、チラッとだけこちらを見、
また、俯いた。
和「でも、雅紀のことは恋してる、っていうよりかは、憧れ、に近い、かな?」
「憧れ?」
和「だって、誰とでもすぐ仲良くなれるじゃん?」
カズは、
少し、照れ臭そうに頭を掻きながら頷いた。
和「…そういうところは好き…かな?」
カズが少し照れながら口にする「好き」に、
ドキドキしてしまう、俺。
なら、いっそのこと、
俺の方から言っちゃってもいい…かな?
「好き」って。
「付き合っちゃおうか」、って…
和「じゃ、付き合っちゃおうか?」
えっ………今、何て?
和「試しに3ヶ月。」
その期限の切り方はよく分かんないけど…(汗)
和「だって、嫌いじゃないんでしょ?俺のこと?」
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