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その手で触れて確かめて

第10章 お2階さん。( A × N )



和「取り敢えず、手付金はもらっとくね?」



キ、キスが手付金!?



て、ことは…



和「残りはカラダで払ってもらうから。」



へっ!?ま、待って!!俺…


和「言っとくけど、俺、ヤる方だからね?」





…て、ことは、ホラれるんですか?俺?(←笑)



和「…何?その不満そうな目!?」


「いえ、別に…」


和「言っとくけど、俺、アニキがホラれる方だから、って俺もそうだとは限らないから!?」



…確かに。正論だ。



和「どうする?」


「え…と…」



出来れば逆の方が…



和「俺、上に人がいる、ってのがヤなんだよね?」


だから部屋が2階なのか…。



和「今、払ってくれてもいいんだけど?」



え?だって、俺が「下」なんでしょ?



和「どうしますか?」



と、カズが少し油断したスキに、



勢いをつけ体を起こし、


形勢が逆転する格好に。


「こっちだったら今すぐ支払い可能だけど?」



和「チッ…分かったよ!?」


「マジ!?」


和「ただし…」


俺の体に腕を伸ばし、しがみつきながら上目で俺を睨み付ける。



和「いつか逆転してやっから覚悟しとけ。」


「はいはい。いつでも受けて立つよ?」






憎まれ口をたたくカズの唇にキスを落とした。





「お2階さん。」end.


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