その手で触れて確かめて
第11章 先輩なオレと後輩なキミ。(S × N)
でも…
「………。」
和「( ̄q ̄)zzz」(←まだ寝てる。)
…チキショー!?何っっってラブリーな寝顔なんだっ!!
…イヤ!?待てよ?
寝てる、ってことは、どさくさで手を握ったりとか、
…キス、したりとか出来ねぇかな?
学年トップの成績を誇るこのオレとしたことがそんなことにも気づかないなんてなんたる不覚!!(↑笑)
あの、いっつもふにゃふにゃしてて、気がついたら寝てました、みたいな智くんでさえ、
付き合って1か月後にはもう…。
「………」
…やっぱ、可愛いなあ、オレのカズは♪
…でも、この体勢からどうやってキス、しようかな?
そもそもいけんのかな?
電車の中なのに…
いや、せ、せめて手を握るだけでもっ!!(←必死。)
と、四苦八苦していると、
ガタン、と電車が大きく揺れて、
ちょうど、カズの顔が上向きのまま、よりオレの顔に近い位置に。
この距離、ヤバッ!!
てか、チャンス到来。
注意深く周囲を見回し(←ほぼ不審者)、
ゆっくり顔を近づけてゆく。
もっかい大きな揺れが来たら確実にイケる!!
「………」
でも、キスするだけでこれだけガチなオレ、ってどうなんだ?
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