その手で触れて確かめて
第11章 先輩なオレと後輩なキミ。(S × N)
翔side
結局、俺は、カズから借りたDVDを自分の家で見ようとカズを家に誘った。
雅『翔ちゃんが●貞卒業出来るよう、応援してるからね?』
と、何故か雅紀のカバンから出てきた、アダルトDVD(笑)。
雅『いい報告、待ってるからね?』
はー……
和「ね?どれにする?」
「へっ?あっ、ああ、えっと…」
俺は、雅紀から借りたエロいDVDを咄嗟にクッションの下に隠した。
和「翔さん、ホラーとか平気?」
「う、うん。」
カズは、これにしよ、と笑うと、
そいつを俺に手渡した。
しばらく、2人で黙って見ていたけど、
内容がまったく頭に入ってこない。
それどころか、
俺の意識は、クッションの下になってるアダルトDVDに集中していた。
和「ね、翔さん。」
カズが小声で話しかけてくる。
和「これ、つまんない?」
「あ、いや、面白いよ?」
和「他のヤツにかえる?」
カズが、DVDの入った袋を取ろうとして少しバランスを崩した拍子に、クッションの位置がずれて、
和「えっ……翔さん、これ…?」
「あっ………!!」
絶対に見られたくなかったカズに、
絶対に見られたくないものを見られてしまった…
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