その手で触れて確かめて
第11章 先輩なオレと後輩なキミ。(S × N)
和也side
翔「いや、ち、違うんだこれは。雅紀…友達が無理やり…」
「俺、何も言ってないけど…」
慌てて後ろ手で隠す翔さんに笑いかける。
「翔さんだって男なんだから、さ?」
…そうだよ。
やっぱ、翔さんだって…
翔「あ、あの、カズ?」
「はい?」
翔「カズは…その……」
「……?」
真っ赤な顔して、しどろもどろで何か言おうとしてる。
…言い訳なんていいよ。
翔さんは女の子の方がいいんでしょ?
翔「経験…あんの…かな?」
「えっ?」
女の子とのエッチの経験があったら教えてほしい、ってこと?
「俺より潤君の方が場数踏んでると思うけど?」
ぶっきらぼうに答えると、
翔さんは俺の手を握ってきた。
翔「いや…もしないなら…」
翔さんがゴクン、と唾を飲み込む。
翔「その…最初の相手が…俺とかだったら、イヤ…かな?…なんて…」
「えっ…!?」
翔さんが…初めての…///
翔「ご、ごめん!忘れて!!今の…」
こんな…ことって…
翔「ダメに決まってるよな?俺、何言ってんだか…」
「…ダメじゃない…」
翔「へっ!?」
「嬉しい…」
ヤバい!!泣いちゃう。
泣き出した俺を、
翔さんが優しく抱きしめてくれた。
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