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智side


「ごめんね？遅くなって？」



僕は、並んで座っている彼らの向かいに座った。



「今日は僕が奢るから。」



おしぼりで手を拭きながら生ビールを注文した。



翔「そんなのいい、って言ってるだろ？こっちが誘ったんだから奢る、って？なあ、松本くん？」


潤「へっ？」



翔くんは松本くんに目配せした。



「翔くん、余計にだめだって？彼は年下なんだし。」


翔「だって、もとはといえば松本くんが智くんを…」


潤「あーっ!!」



翔くんの言葉を制するように声をあげる松本くん。



潤「こっ、ここは、俺が出しますから！」


「ダメだよ!?そんなの。やっぱり僕が出すから。」


僕と松本くんのやり取りを、



ニヤニヤしながら見てる翔くんに気づく。



翔「俺、お邪魔かなぁ♪」



どういうこと？



カバンを手に立ち上がりかけた翔くんを制するように松本くんが翔くんの上着を掴んだ。



潤「ちょっと、先輩!!どこ行くんですか!?」


翔「お邪魔虫は退散しよっかな？なんて。」


「お邪魔虫って？」



隣で真っ赤になってる松本くんをちら、と見ると、


翔くんは小さな声で僕にこう言った。





翔「コイツ、智くんのこと、好きなんだって？」