その手で触れて確かめて
第15章 続・honeyすうぃーとな俺たち。(O × N )
潤「そ、そっちはシラフだっただろ?」
「知ってる?人、って酔ってるときほど地が出やすいもんなの!」
潤「そ…うなのかな?」
…知らないけどね〜♪
潤「着いた!カズ、ここだよ?」
「すげ…絶景じゃん。」
顔の広い潤くんの伝で、やっと探し当てた海のそばのペンション。
白いアーチに白い屋根。それに白塗りの壁。
潤「ちょっと…女子受けしそうな可愛い作りしてるけどね?」
そこなんだよなあ…
実は、オジサンと付き合い始めて五年の記念日を祝おうと、
釣り好きなオジサンのために海から近いところで、
食事の美味しいペンションを探してたんだけど…。
潤「大野さん、喜ぶよ?」
「でも俺、魚介類苦手なんだよね?」
潤「そこは愛で克服しろよ?」
「どの顔が言ってんの?」
潤「この顔が言ってんだよ?」
悪いか?と、言わんばかりのどや顔。
「はいはい。すいませんね?」
潤「部屋の窓から釣りできそうなぐらいに海、近いね?」
「そうだね?」
と、二階の部屋のベランダから海を覗き込んだ。
潤「せっかくだし、ここのランチ食ってく?」
「でも、魚介でしょ?」
潤「せめてシーフード、って言えよ?」
「てか、潤くん、横文字似合うね?」
潤「お前、それ、ぜってー褒めてねぇだろ?」
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