その手で触れて確かめて
第15章 続・honeyすうぃーとな俺たち。(O × N )
恐る恐る一口啜ってみる。
「…んまい…。」
智「だろっ!!」
お代わり、あるよ?と
俺の隣で智は笑った。
「…んじゃ、食う。」
黙ってお椀を差し出す。
智「よっしゃ♪ちょっと待ってろ、カズ。」
お椀を受けとると、智は嬉しそうに部屋を飛び出していった。
「………。」
『それぐらい、愛で克服しろよ?』
うん。愛だわ。
愛だね? 潤くん。
今度はお椀を二つ持って現れた智。
あっちぃ、を連発後、
ずずっと一口出汁を飲んでから、
智「あ〜沁みるなあ…」
と、オジサンを一気に通り越してジイサンみたいに唸った。
「ジイサン、ついてますよ、ここ?」
智「えっ?どこ?」(←ジイサンと呼ばれたことに気づいていない。)
「…ここですよ?」
難しい顔して、顔中触りまくる智の唇にキスしてやる。
「ごちそうさま。おいしかったよ?」
智「あ…う…うん。」
「どうする?このまま帰る?」
智「いや…今日も泊まっていこう。」
「また、釣り、すんの?」
智「釣りじゃないことしたいの。」
「何すんの?」
「カズと…まったり過ごしたいの。」
「………。」
智、またちょっと老けました?
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