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その手で触れて確かめて

第16章 続・honeyすうぃーとな俺たち。(S × M )



潤side


「はー、いー気持ち♪」


翔さんが、俺の誕生日を祝ってくれる、ってことで訪れた海辺のペンション。


ここは、カズたちが付き合いはじめて五年めの記念に訪れた場所。



カズたち、幸せそうだったなあ…。



明日、仕事が早いという大野さんのために二人を送っていった車の中で、



酔いつぶれて眠ってしまった大野さんを膝枕するカズの幸せそうな顔を思い出しては、



ため息をこぼしていた。



おじいちゃんになっても一緒にいよう、か。





あんな時、翔さんだったら何て言ってくれんのかな?



なんて、思いを巡らせては一人、幸せに浸っていた。









翔「じゃあ、潤、また、後で。」


「うん。待ってる。」



行ってきます、の前に必ず唇に落とされる翔さんのキス。



そう、今日は翔さんは仕事。



俺はバイトだから、って、



翔さんは俺のシフトに連休を組んでくれた。



でも、翔さんは責任者だから月末の掻き入れ時に休むわけにもいかず、



公休日の前日に早番であがることにし、



それからこちらに来ることになっていた。



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