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その手で触れて確かめて

第16章 続・honeyすうぃーとな俺たち。(S × M )



翔「ばっ、ばか!!お前、ここ、職場…」


「じゃ、また、後で。店長?」



逃げるように売り場に出ていった。



その日は、近くのショッピングセンターが改装中ということで、



いつも以上の忙しさだった。



閉店時間を迎える頃にはみんなヘトヘトで、



あの元気だけが取り柄の相葉さんでさえ口数が少なくなっていた。



雅「翔ちゃん、戸締まりオッケーだよ?」


翔「サンキュ…って、店長、って言え、つっただろ!?」


雅「んもー、いいじゃん!?誰が聞いてる、って言うんだよ!?」


「あ、相葉さん、トイレの電気、つけっぱだったから消しといたよ?」


雅「えっ!?あっ…ありがと。松本『さん』。」


「ブッ。ど、どー致しまして?」


雅「んもーほらあ、笑われた。」


翔「それだけ日頃の行いに問題があるからだろが!?」



相葉さんはぶつぶつ言いながら唇を尖らせた。



雅「それより、さ、久しぶりに肉、食べにいかない?」


翔「あ…と、俺は…」



ちら、とこちらを見る翔さんと目が合った。



「ごめん、今回は遠慮しとく。」



それを見た相葉さん。



翔さんの肩を抱きながら隅っこの方へ行き、


二人で何やらこそこそ。


やがて、バシバシと翔さんの背中を笑いながら叩いた。



雅「じゃ、俺、帰るね?」



お疲れ、と、満面の笑みで手を振りながら相葉さんは帰っていった。



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