その手で触れて確かめて
第18章 お二階さん (S × O ver.)
Oside
「んもー、信じらんない!!」
弟・和也の部屋の大きなクッションにぽすっと顔を埋める。
和「あのさ、夫婦喧嘩のたびに俺の部屋来んのやめてくれる?」
「夫婦喧嘩じゃない、ってば!!」
呆れ顔のカズに抗議をすると、また、クッションに顔を埋め足をバタつかせた。
和「どーでもいいけど、そうちょくちょく来られると困るんだよね?」
「何で?今から相葉くんが来るとか?」
和「あのね、アンタらじゃあるまいし、そう毎日毎日サカってねーし。」
「ひどい!カズ。僕だってそんなにサカってないし。」
和「あ、そう?毎日ヤりたいから一緒に住んでんじゃないの?」
「違ーう!」
和「あ、違うんだ…」
カズはいそいそと出かける準備を始めた。
「どっか行くの?」
和「うん。」
「デート?」
和「…教えない。」
「相葉くんとカズ、って、どっちがカノジョでどっちがカレシなの?」
和「…教えない」
戸締まりヨロシク、と、カズは、白T、短パン、サンダル履きという、
ホントにちょっとそこまで、って感じで出ていった。
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