その手で触れて確かめて
第18章 お二階さん (S × O ver.)
「そんなにイチャイチャしてな…」
翔「いやぁ、照れちゃうなあ。なあ、智?」
デレまくりながら肩を抱いてくる翔くんにため息が漏れる。
和「…別に褒めてないですけどね?」
雅「櫻井さんっ!!俺に長続きする秘訣を是非伝授して下さい!!」
へこへこしながら相葉くんは翔くんのグラスにビールを注いだ。
翔「うーん、秘訣、ねぇ…」
和「秘訣もくそもないでしょ?何、へーこらしてんのよ?」
アホくさ、と、カズが僕のグラスにビールを注いでくれた。
和「あっ!!」
「えっ!?」
和「櫻井さん、車で来てるんじゃ…」
あ、と、翔くんは泡の跡が付いた空のグラスを呆然と見つめた。
雅「まあまあ、いーじゃないっすかそんなの?泊まってったら!」
翔「だよなあ♪」
雅「櫻井さん、よかったら俺の部屋、使って下さい。『お二人』で。」
智和「「はあっ!?」」
雅「俺、カズとここで寝るんで♪」
翔「わ、悪いなあ、相葉くん。」
和「ち、ちょっと、アンタら、何を勝手に…」
「そうだよ!!相葉くんと翔くんが一緒に寝たらいいじゃん!!」
雅「えー?俺と櫻井さんじゃあ、ベッドが狭いし、それに記念日の意味なくない?」
力説する相葉くんの隣で翔くんがうんうん頷く。
雅「それじゃあ、善は急げ、ってね?」
翔「そうだな?」
「ちょっと、翔くん!!何やって…あっ!!」
嫌がる僕をものともせず、翔くんは僕を軽々と抱き上げた。
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