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その手で触れて確かめて

第18章 お二階さん (S × O ver.)



翔くんにお姫さま抱っこされて部屋の中に運ばれる。



灯りをつけようと伸ばされた手を制するように翔くんの唇にキスをした。



「つけないで…。」



そのまま手探りで探し当てたベッドへと運ばれ静かに横たえられる。



間近に近づいてきた両頬にに手を添え名前を呼ぼうとして優しく唇を塞がれる。


「あ……翔く………」






久しぶりに翔くんと甘くて激しいひとときの後、余韻を楽しむように翔くんの腕の中で微睡んでいると、二階から微かに床を踏みしめる音が聞こえてきて、



しばらく耳をすませていると、時おりそれはドスンドスンと、重量感を伴った。



もしかしてカズたちも今ごろ……//////



でも、何だかエッチしてる、というよりは、まるでプロレスしてるみたいな音が気になって、一晩中寝ることができなかった。



明るくなってからカズの部屋を訪ねると、白T一枚でボサボサの頭のまま腰を不機嫌そうに擦るカズが顔を覗かせた。



和「くっそ!!あんのバカ!もうヤだ、ってんのに一晩中ヤりやがって!!」



…やっぱりプロレスじゃなかったんだ(汗)



相葉くんの部屋の鍵を僕の手から奪い取ると、奥でモゾモゾする相葉くん目掛けて投げ付けた。



二人のそんな姿が何故かちょっと微笑ましく思い笑ってしまう。



和「何?」


「別に?」



今度は相葉くんとカズのお祝いをしてあげよう。



「ね?翔くん?」


翔「ん?」



密かに、そう心に決め、カズの部屋を後にした。





『お二階さん (S × O ver.)』end.


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