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その手で触れて確かめて

第19章 俺のアニキ(M × S )



雅「お前が死んだら俺は生きていけない。」


「は……何言ってんだか?」



声が上擦る。



すると、雅紀は腕をほどき俺の体を自分の方へ向けた。



雅「ど、どうした?何で泣いてるんだ?」


「だ、誰が泣くかっ!!」



顔を背けようとしても、雅紀のバカ力には太刀打ち出来ずにされるがまま泣き顔を晒してしまう。



雅「どこか痛いのか?苦しいのか?ん?」



必死な形相で俺の体を揺する雅紀に、ちょっと笑ってしまった。



雅「な、何がおかしい?」


「だって…いつものパターンだし?」


雅「い、いつも、って?」


「何でもない。今日はコンビニで適当に弁当でも買って帰ろっか?」


雅「あ、ああ…」



走り出す俺の後に、怪訝そうな顔の雅紀が続いた。





いつも以上にハゲしく繋がった後、微睡む俺の隣でまたしても平然とタバコを吹かしている雅紀からタバコを奪い取る。



雅「あっ!!こら、また!」


「それはこっちの台詞。ヤったすぐ後にタバコ吸うな、って言っただろ?」


雅「休憩してたんだ。」


「休憩ねぇ…」



灰皿にタバコを揉み消している俺の上に、突然雅紀が覆い被さってきた。



雅「…休憩は終わりだ。」



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