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その手で触れて確かめて

第20章 Birthday Present



言葉が出てこなかった。



智「それなら鍵閉めてこないとダメだろが?」



気怠そうにベッドから降り、部屋の鍵を閉めた。



そしてまた、ベッドに上がってくると、呆然としている俺に覆い被さってきた。



智「じゃあ、始めるか?」


「えっ!?あっ!?……ち…ちょっと待って?」


智「はあっ?待つわけねぇだろ?」



いきなりな展開で頭が追いつかない。



そもそも俺、そんなつもりじゃ…



……って、全然期待してなかった、って訳じゃないけど?



智「あれ?」


「え?」


智「お前……さ…何か……」


「な…何?」


智「肌つや良くなってねぇか?」


「わ…分かんない…けど……そうなの?」


智「お前、自分のことなのに分からないのかよ?」


「そんなこと……分からないよ。」


智「お前……まさか…潤とヤってたりしないだろうな?」


「は、はあ?ま、まさか!何で潤なんかと?」



自分で言うのもあれだけど、智一筋なのに…。



でも、何だか、日々、視線は感じるけど……。



智「そうか…。」



安心したように、智はニヤリと笑うと、



「ん…っ…」



俺にキスしてきた。



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