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体に纏わり付く智の体温に包まれ、俺は抗う気力を喪っていった。



初めて会った時からこの人だけを見てきた。



この人のことだけ考えてきた。





この人のことだけ…



「は……っんん…」



急に息苦しさを覚え、何事かと見上げると智がキスしてきた。、



智「なに余所見してんだ？」


「余所見なんて…」



するはずない、って、



言葉にして言う前にまたキスで唇を塞がれる。



「んんっ…」



苦しそうな声を漏らすと智のキスは舌を咬み千切られそうなぐらい荒々しくなっていった。



やっと唇を解放され肩で息をする俺の顎を持ち上げ智が囁いた。



智「お前……その顔誰にも見せるな？」



どういう意味？って聞こうとしたけど、智は肌蹴た俺の胸元に顔を埋めていた。



「あ……っ…」



どくんどくんと激しく打ち付ける心臓の音を聞かれているかもしれない、と思うと堪らなく恥ずかしかった。



でも、智はそんな俺にはお構いなしにシャツを剥ぎ取り固くなり始めた俺のモノに布越しに触れた。



智「お前……ここ、固くなってるぞ？」


「……っ!!」


智「今、楽にしてやるからな？」



智は俺の額に優しくキスしてから俺の下半身を寛げてくれた。