その手で触れて確かめて
第20章 Birthday Present
まあ、いいや、と、智は俺を仰向けに寝かせ俺の両足に手をかけた。
「ら…乱暴にしないでよ?」
智「は?何女みたいなこと言ってんだ?」
鼻で笑われたけど、昨日の今日だから、と言いうことも出来ない。
「あっ…ぁ…んっ…」
智「お前なあ……あんまエロい声出すなよ?」
「だ…って……ぁっ…」
俺のナカに挿入された指がクチュクチュと掻き回す。
声を出すな、ということ自体、ムリ。
智に抱かれる、って考えただけで体は異常に反応した。
「さと…し…っ……あっ!!」
快楽の海に溺れかけて、絞り出すように名前を呼んだ。
すると、両頬を柔らかな温もりに包まれていて、見上げると智が微笑みながら俺を見下ろしていた。
智「……ったく。甘え上手なんだから?言ったろ?そんな顔すんな、って。」
くしゃり、と前髪を掻きあげながら歯を見せ笑う。
ああ…好きだなあ。
笑った顔に見惚れていると、智がゆっくりと俺のナカに入ってきた。
「んんっ……!!」
智「もっと力抜け、って
「だっ…て…」
智との久しぶりのセックスに緊張したのか、俺の細胞が智を異物扱いし、全力で拒んでいるようだった。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える