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その手で触れて確かめて

第20章 Birthday Present



潤は動けないでいる俺の体を拭き、タオルで包み込んだ。



てっきり、あれ以上のことをされると思っていたのに警戒して構えていた分気疲れもしていて相変わらずぐったりしていた。



潤「掴まって?」



潤の言葉に従い、首に両手を回ししがみつく。



そして、連れてこられた時同様、抱きかかえられた。



無理矢理、ヤろうと思えばヤれたはずなのに……



潤「ねぇ、あんま見られると照れるんだけど?」


「見、見てねえし?」



そして、智が待つ部屋の前でまた一旦下ろされる。



ドアをノックすると、眠そうな智の声がした。



潤「じゃ、俺、行くね?」


「へ?」



キョトンとしている俺の後ろで智がドアを開け顔を覗かせた。



潤「お待たせ、兄さん?」


智「ちゃんとすみずみまでキレイになったか?」


潤「もちろん。」


智「ご苦労。じゃあ、翔。」


「はい?」


智「続き、するか?」

「は?えっ?ちょっと!?俺、もう……」


智「何だよ?お前、プレゼントが魚拓じゃ不満だって言ってただろが?」


「だとしても限度、ってものが…」



こうして俺は、出発ギリギリの時間まで智に抱かれるのだった。



「birthday present」end.



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